多次元連邦警察 パート1
「お会計55円です」
2030年の多次元宇宙発見から26年続いた第一次多次元大戦から多次元宇宙同士を繋ぐ、ROOTCORE《ルートコア》建設から約数十年、世界は混沌を極めていた。
「前の店長さんは37円で売ってたんだよ~安くしてくれよ」
「英夢さん、こっちだって大変なんですよ色々、親父の病院代稼がないといけないんすよ。一応あなた公務員でしょ?それぐらい払ってください」
仕方なく55円のホットドッグを買い店から出る。空を浮いているレトロフューチャーなオープンカーに乗り、仲間に苛立ちを口にする。
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車で待っていると、店から英夢が出てきたが妙に苛立っている。英夢が車に乗ったとたん怒涛の勢いで、なぜ怒っているか、なんて言われてのかペチャクチャ話し始める。
「ねぇ~、それより今日の宿!もう車中泊はイヤだから!」
後部座席に乗っていた魔女帽子を被った白髪の巻き髪で化粧をした妖艶な顔の女がわがままを言うが、まぁ納得はできる髪はサービスエリアでどうにかなるとしても最初は楽しかった車中泊、5日目だ誰でも嫌になる。
「プロテウス!手が空いてるなら宿を調べてくれ!」
紫のインナーカラーのクラゲヘアでクールビューティーな長身の女に見えるが性別が女なだけなナノ粒子生命体だ。そして私はフランケン、第一次多次元大戦のために作られたアンドロイドだ。
プロテウスがスマホを見ながら。
「この近くだとBRANCH《ブランチ》-5771が平均が一番安いらしい。」
「BRANCH-5771ですね。ここからだ...3時間ですね」
全員がため息をつく。
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世界と世界の間、≪ルートコア≫。無限に続く海の地平線。海の上には浮かび入り組んだ映画フィルムのような道路、道路には等間隔でヤシの木が生えている。奥には巨大なウォーターコア、唯一の巨大建築物『ウォーターステーション』、ルートコアステーション内には数々の商業施設、遊園地、そして自分達、『M.C.F.エージェント』も所属している多次元連邦警察本部も入っている。
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道路を走ること数十分、車の無線から。
「BRANCH-222の軍事施設から防衛用アンドロイドを盗んだ男四人組、四台のトラックを盗みBRANCH5800桁沿い道路を走行中。」
白髪の女シルキー、が驚いた様に。
「ここじゃん!」
英夢がラジオのアンテナを伸ばしながら。
「捕まえる?アンドロイド盗んでなにすんの」
「そうだ!あたし達って歩合制じゃん?そしてあたし達、連邦警察は本来のBRANCHから別BRANCHに逃げようとしている犯罪者を捕まえると報酬2倍!つまりあいつらを捕まえると、あたし達は
わざわざ3時間も走らなくてもいいってわけ。アタシったら天才!!」
とシルキーが言うと。
プロテウスが左腕をパトランプに変形させる。
「プロテウス、俺にも頂戴」
英夢がそう言うと、プロテウスが右腕をメガホンに変形させ、英夢に渡す。
「そこの犯罪者?無法者!今すぐ停まれ!さもなければ行先は病院になるだろうな!」
フランケンが右腕を通常アームから戦闘用アームに変形させ、赤く発光したエネルギー弾を放つ。
「...速いな。」フランケンがより車を加速させる。
後ろから英夢専用のロボットアーマーパーツが飛んでくる。
160㎝と小柄な英夢が190㎝ほどの大きさになる、全身を黒く黄色に発光した差し色の入ったアーマー、両肩にはビーム砲、顔も日本の兜を思わせるマスク。
「あ~、テンションが上がって上がって来た~!!」英夢の興奮は止まらない。
「あんたらも少しはスピードを上げる事をしろ!」
「イエッサー」
英夢は後ろに向かって、両腕と両肩のビーム砲からエネルギービームを放つ。車の速度は爆上がりトラックとの距離が近くなる。
「シルキーとプロテウスは犯罪者を攻撃してくれ。」
背中から出したアームをスナイパーに変形させ構える。シルキーは魔方陣から小さな太陽のようなオーブを召喚する。
「...バン」一台のトラックのタイヤをパンクさせたプロテウス。
オーブがトラックの近くで爆発し一台のトラックをひっくり返す、そのままひっくり返ったトラックを飛び台に大ジャンプ。
英夢が残りの三台のトラックをビームで貫く。
車を停め、トラックに乗っていた男を全員捕まえ一安心のところ。沢山のパトカーが4人を囲む。
「あれ~、俺達なんかしたっけ?」英夢がビーム砲を構え
「犯人捕まえただけだ。」フランケンが両腕にエネルギーを溜め
「犯人捕まえた有能なのになんでこんな扱いされないといけないわけ!」オーブが四人の周りを高速で守るように回り
「やり返す?」プロテウスが全身から刃物のついたアームを出す。
パトカーから出てきた警察官全員が銃を構えている。
奥から帽子を深く被り、コートを肩にかけた男...自分達にとって上司であるノ―マ・シュワルツである。
「お前たち、何をやったかわかっているか?」
「ハァ~、私たちが何をやったって?ただ犯人を捕まえただけでしょ。」プロテウスが悪態をつきながら言う。
「アレを見ろ。」シュワルツの指した所を見ると、ビームにより穴が開き、爆発で道路が大きく欠けている、そして奥には渋滞した道。
「......あ」
「いやでも~、別のBRANCHに逃げようとした大犯罪者を捕まえたんですよ。」と言い逃れをする英夢。
シュワルツがスナップをすると、紫の波動が広がり四人は倒れる。
「こいつらを本部に運べ。」シュワルツがそう言いながら手を挙げる。
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数時間後。
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同じ部屋で目が覚める四人、目の前にはシュワルツが座っている。
シュワルツが資料の入ったファイルを机に叩きつけ
「お前たちの今までの態度と今回の道路破壊によりM.C.F.エージェントの解体が決まった。」
「は?」
「いやいやなんでなんで?!」
「道路破壊と言っても大犯罪者捕まえたんですよ!」
「解体はイヤか?」
ファイルを開きながらシュワルツが聞く
「イヤに決まってんでしょ!」
シルキーが言う、それに便乗しプロテウスも。
「態度言っても、先輩にタメ口使ったり...最高速度をちょっと超えただけで。」
「時速100キロの道路を170キロで走るのがちょっと?」
「一つだけ解体を免除する事ができる。」
シュワルツがファイルから取り出した資料を見せる。
「最近、異常なほど殺人、誘拐、窃盗事件が多発している、去年の3倍だ。そして全ての事件の犯人に同じタトゥーが入っている、今回のアンドロイド窃盗事件の犯人にも同じタトゥーが確認された。」
資料には頭がライオンで体が鷲の怪鳥アンのタトゥー。
「全ての事件に同じタトゥーが入っている、これは推測にはなるが何者かの命令ではないかと私は考えている、君たちには命令した者を捕まえてほしい。」