SF長編連載中
キイナ丸航宙日誌 〜live life to the fullest〜
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MGC(モンキー・ゴリラ・チンパンジー)歴149年、これは宇宙に飛び立った人類と異種族たちの物語。
旧世紀の豪華客船を改造した航宙仮装巡洋艦《キイナ丸》は、人類にとって未知の領域である辺境宙域を、たった一隻で今日も漂っていた。
未知の惑星、生命体、補給問題、旧世紀文化の残滓。
そして厄介事。
《キイナ丸》の行く先には、今日も奇異なものばかりが集まってくる。
◇
——ウィラ・フォン=ノイマン
好奇心旺盛な学者肌の貴族令嬢。
名門《ノイマン家》の出身で、未知の生命体、旧世紀文化、辺境宙域文明などを研究している。
貴族としての教養のみならず、必要最低限の軍事教練も修了済みであり、護身術、射撃、戦術、作戦などの基礎素養を持つ本物の令嬢。
後世へ残された『我が青春のキイナ丸航宙日誌』の執筆者であるが、本人に文学的才能はなく、記録は基本的にありのままで雑。
ひょんなきっかけで《キイナ丸》に乗り込んだことを、たまに後悔している。
「なんや、また怪獣増えとるんやけど!?」
——マイケル・フォン・ブラウン
軍功貴族《ブラウン家》出身の海軍少佐のコボルト。
海軍で花形の戦闘艦ではなく、兵站畑を志望した変わり者であり、補給、整備、情報管理、長期航宙を得意としている。
《ブラウン家》では代々補給、情報戦を重視してきた家系であり、勝つことよりも無事に生き残り帰ることを信条としている。
本来ならば安定した後方で日々兵站を支えているはずが、気付けば辺境調査船《キイナ丸》へ配属されていた苦労人。
代将トラチヨ・カスガの常識外れな艦船運用に、今日も胃薬が手放せない。
——トラチヨ・カスガ
旧世紀オタクで平民出身の代将。
本来の階級は陸軍中佐であり、旧世紀陸軍系船舶運用および非正規戦を専門としていた叩き上げの軍人。
補給不足、孤立、現地調達を前提とした辺境宙域での戦いを得意としており、帰還を優先する独自の運用思想を持つ。
その経歴から艦隊戦よりも輸送、上陸、接舷、潜入、撤退戦、独行任務などに異様な適性を発揮し、辺境宙域において高い生還率を誇る。
艦隊運用の専門家ではないものの、旧世紀知識を《キイナ丸》運用に活かし、クルーたちの度肝を抜くこともしばしば。
また、名門貴族や軍功貴族が躊躇する場面においては、自らの立ち位置を理解した上で柔軟に立ち回り、全ての責任を請け負うことで即断即決を可能としており、《キイナ丸》における事実上の汚れ役でもある。
実のところ先祖はかなり偉大だったらしいが、彼自身は通り過ぎた過去のおとぎ話と割り切っている。
「明日のことなんてわからん。だから前に進むのさ」