恋愛長編連載中
星屑オペラッタ~忘れな姫は賢者様の瞳の奥まで知りたい~
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【注意】自死・自傷・解剖描写を含みます。
ソフィレーナ・ド・ダリルは四つのケチが付く。
ひとつ、女神の血を引くとされる皇家の落ちこぼれ。
ふたつ、見たものを忘れない絶対記憶脳。
みっつ、名前が哲学由来。
よっつ、カビ研究が趣味。
女神の血を引くとされるダリル家の中で普通並みの容姿で生まれた彼女は、女神の血の薄い落ちこぼれとして、絶対記憶脳ともども、家族はともかく周囲からは気味悪がられて生きてきた。
そんな彼女の、悪口の常套句だった名前を唯一褒めてくれた人。
『ソフィー……? ソフィレーナというの?
いい名だ……。
哲学という意味だね』
それは、褐色の肌を持つ、黒いコートの少年。
脳の劣化を厭い異世界に行って若返ってきた、"賢者"ケルッツア・ド・ディス・ファーン。
名前を褒められてから三年。
孤島の国立図書館で彼の助手となったソフィレーナは、彼の底知れない知性に焦がれている。灰色の三白眼が漆黒に染まるとき、立ち現れる、明るく、無邪気で、どこか怖いほどの知。
惹かれてはいけないと思うのに、止められない。
この感情を、恋と呼んではいけない。
彼の優しさは、時に残酷なほど、"無慈悲"。
これは、ひとりの姫と賢者の、ある愛のかたち。
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完結済み。順次掲載します。