恋愛短編完結
Re: 両片思い
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高校生になった龍弥は、周囲が恋愛に浮き足立つ中、中学時代に犯した「唯一の罪」を今なお引きずっていた。
それは、同調他人の視線や「嘘の関係」という周囲の冷やかしに屈し、本当は好きだった彼女・八沢風華との関係を自分の手で終わらせてしまった後悔だった。あのとき見せた風華の悲しそうな顔が、今も悪夢として龍弥の心を縛り付けていた。
そんなある日、突然風華からスマートフォンに連絡が入る。
戸惑いながらもメッセージを交わし、数年ぶりに電話がつながる二人の会話。あの日の謝罪を口にする龍弥に対し、風華は「りゅうのことまだ好きだもん」と真っ直ぐな想いを告げる。
そして風華に促されて窓の外を見た龍弥に、彼女は問いかける。
「お月様綺麗だね」
その言葉の意味を知らないまま、龍弥は風華の「もう一度やり直さない?」という誘いを受け入れ、二人は再び結ばれるのだった。
後になって「月が綺麗だね」が告白の言葉だったと知った龍弥は、自分の無知に苦笑しつつも、今度こそ風華を絶対に悲しませないと、最高の笑顔を守り抜くことを心に誓うのであった。