恋愛長編連載中
わたしは知っている、君の最期を。……それでも、
♡ 0
高木柊には、他人の未来を断片的に見通す力があった。
それは人を救える可能性を秘める一方で、運命の残酷さを否応なく突きつける能力でもあった。
柊はその力を使い、誰かの役に立とうと他人の人生に関わっていく。
しかし、運命を変えるたびに、自分自身の未来は歪み、彼女の人生は次第に悲劇の色を濃くしていく。
「どうせ結末は変えられない」
生きることに絶望しかけた高校時代、柊は一人の少年と出会う。
彼の未来……最期を、柊はすでに知っていた。
明るく、まっすぐで、それでもどこか儚さを抱えたその少年と過ごす日々の中で、柊は初めて「未来を知っていても、人を想ってしまう」自分に気づく。
避けられない別れを知りながら恋をすることは、果たして希望なのか、それとも残酷な選択なのか。
この物語は、失うと分かっていても誰かを愛する意味と、運命に抗うことで自分の人生を掴み取り、初めての生きる理由を描く、SF悲恋青春ローファンタジーである。